新着情報
ホーム » レポート » 水無し印刷レポート 1.メリット編

水無し印刷レポート 1.メリット編

nwpt05

ケイ おっ、丁度いい所に。
今から水無し印刷のテストやるけど、見に来るか?
ユウ 水無し……印刷……? 水なくて印刷って出来るんですか!?
ケイ できるよ〜。っていっても、通常の印刷で使ってきた版やインキは使えないけどね。
ユウ えっ?
ケイ ちゃーんと、専用の版とインキが必要になってくるから、本格的に導入しようとなるとそっちを購入しなきゃならないんだよね。
しかもちょっとお高い。
ユウ どのくらいお高いんです?
ケイ 3割高ってところかな。
業者の話だと現像液のコスト、廃液処理コストを考えたら、同等以下になるってことらしいけど……実際はやってみないとわかんないね。
ユウ でも高くても導入する価値があるかもってことだからテストするんですよね?
ケイ その通り!
ユウ じゃあ、その価値って何なんです?
ケイ 大きく分けて2つ。品質的なものと環境的なものだ。
まず品質的なものとしては、「見当精度が高い」「網点がシャープ」「再現色が安定している」というのが挙げられる。
見当精度が高い、というのはざっくり言うと印刷のズレが起こりにくいってことだ。
水を使用しないから、用紙に水分が含まれることがなく、見当精度が向上する。
多色機等では、何度かプレスされることから見当精度(ファンナウト)が課題になるけど、こういった問題がかなり解消される。
ユウ 今までだと、紙が水分を含んで大きさや質が変わっちゃうからズレが起きてたってことか。
その原因である水分がなければズレが起こりにくくなりますもんね。
ケイ そういうこと。
次に水無し印刷は網点がシャープになる。
水無し印刷専用の版の特徴から、版面が凹版に近いためドットゲインが少なく、網パーセントの再現性が高い。またインキが盛れるのも特徴の1つで、インキの色気が水有り印刷よりもはっきりと出るんだよ。
ユウ ドットゲインていうのは確か……網点の太り量のことでしたよね。
版やデータ上は50%の網でも実際に印刷するとインキがにじんだり潰れたりして50%より大きくなっちゃうっていう。
ケイ そう、だからより精度の高い網を表現したい時は、水無し印刷が適してるってことになるね。
ユウ あとは……再現色が安定している、でしたよね。
ケイ 水っていう不安定要素がないから、再版物での繰り返し精度や帯・見出し、またページ違いの見開きのような台違い物での色の再現が非常に安定し易いんだよ。
ユウ 調整用の試し刷り枚数がグッと減りますね!エコ!
ケイ エコっていえば、次は環境的なメリットだ。
まず印刷における揮発性溶剤の排除が挙げられる。
水を使用しないから、通常の印刷で使用されるH液やIPA等の有害な揮発性溶剤(湿し水)の使用が無くなる。
それと、刷版工程における回収廃液が不要というのもある。
現像液の使用量が非常に少なく、継ぎ足し方式で廃液を出さないから、現像液の回収といった手間とコストがかからず、環境にも適している。
ユウ 人にも環境にも優しい〜。
でも、うまい話には必ず裏があるって言いますし……。
ケイ もちろん、デメリットもあるよ。

次ページ【水無し印刷レポート 2.デメリット編】へ>>

トップへ