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水無し印刷レポート 2.デメリット編

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ケイ 水無し印刷専用の版は非画線部がシリコンになっていて、通常は保護用のカバーフィルムが付いているんだよ。
これを剥がす手間で工程が1つ増える。
また、刷版室から印刷工場へのハンドリングもキズが付きやすいので注意が必要。
ユウ うわ〜繊細!
ケイ ざっくりやっちゃう奴には向かないな。(じー
ユウ な、なんすか……僕だって繊細なんですからね!傷つきますよ!
ケイ はいはい。あとは、印刷時に給水ローラー(逆スリップによるゴミ取り)が無い分、版面に付着したゴミ(紙粉・パウダー・インキかす)が付きやすく、取れにくいといった傾向がある。これ結構大きなポイントだよ。
それと現在はほとんどの印刷機械メーカーが標準対応しているから解消している問題なんだけど、水無し印刷の場合は版面温度を30°C±2°C以内で保たないと汚れや着肉不良等の原因になってしまうから、水有り印刷以上に温度管理に注意が必要になる。
ユウ やっぱり繊細……僕と一緒ですね!
ケイ ……。印刷品質の話で言うとゴースト絵柄が不得意だね。
ゴーストの出やすい絵柄の場合、水を使用していない分、ごまかしがきかない。
水有り印刷もゴーストが出ないというわけじゃないんだけど、水有り印刷はインキの量だけじゃなく、湿し水の量を調節するなど、対処方法が何点かある。
でも「水無し」の場合は主にインキの量で調節することになるため、「水有り」に比べるとゴースト絵柄への対策が苦手と言われているんだ。
従って、版面の着けローラーを横振りする等で対策はするけど、デザインや面付けの段階でも気を付けることの必要性が出てくるわけ。
ユウ 刷版よりも更に前の段階から気を使わなきゃいけないのかー。
ケイ 他には静電気の問題もあってね。
水を使っていないから版面のシリコンと印刷機のブランケット胴のゴムが擦れることで発生する静電気によって、特にデリバリーでの紙の揃えが悪くなるわけ。
それとインキ盛り量が大きい分、紙揃えの悪さが裏付き(ブロッキング)の原因になったりもする。
ユウ メリットと同じくらいデメリットっていうか、手間なこともあるんですね。
ケイ 以前は、水無し印刷はコストが一番大きな問題だった印象があって、その後は品質絡み(特にゴミ>着肉不良>ゴースト)っていう順で問題になっている感じかな。
今現在その辺の問題が、どの程度解消されているのかは興味があるところだね。
これで大体水無し印刷については分かったか?
ユウ はい!じゃあ、僕はこれで……。
ケイ 待て待て待て。俺が何でここまで話したと思ってるんだよ。
ユウ ってことはやっぱり……。
ケイ お前もテスト印刷見に行くんだよ。何事も実際のものを見るのが一番だっ。
ユウ ですよねー。

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