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本機校正機と平台校正機 編

ユウ う~ん! 合わない~!(´・ω・`)
ケイ 何だ?なんだ? ジグソーパズルか?
ユウ 違いますよ!平台校正(※)とウチの印刷物の色が合わないんですよ!
(※平台校正:平台校正機を使って実際に使用する紙にインクで刷った状態を再現できる校正)
ウチの他のデジコンやインクジェットの校正が合うのに、平台が合わないなんてェ~
ケイ 初めてのお客さんの平台校正なんだろ。試しもしないで一発目からは合わないよ。
ユウ だって、どっちもオフセット印刷じゃないですか? 他の校正より近くなって当然でしょ!?(ノД`)
ケイ 印刷する方式が基本的に違うんだよ。
大きい原因がドットゲインの差なんだ。ドットゲインは最初に教わったろ?
ユウ え~……網点が滲んで~……膨らんで~……大きくなること( ・ω・)
ケイ ……印刷インキが紙に転写されるときに、刷版の網点の大きさより、印刷物の網点の方が大きくなること。
ハンコを捺すところを想像してごらん。強く押すほどインキが潰れて文字が太くなるだろ?
それが、印刷する工程でも起こっている。しかも平台校正機と圧力が違う、という訳さ。
ユウ 本機校正が一番いいのは分かってるんだけど、同じオフセットだから、もっと合うだろうと思ってたのに!
ケイ 本機印刷機は平台校正機より印刷するときの工程での圧力が高いんで、ドットゲインの差が生まれるんだ。
網点の大きさが変わって掛合せになれば、違う色になるのは当然だろ。
これが色校正と本機の印刷物の色が違う原因なんだ。
ユウ どうして圧力が違うんですか?
ケイ 平台校正機って見たことある?
平台校正機は読んで字のごとく平らな台の上に、印刷用版と紙をセットしてその上を、ブラン胴と呼ばれるローラー状の物が回転してインキを紙に転写していく。
この方式だと、さっきのドットゲインに影響する印刷圧力が「一方のみ」。
ちなみにドットゲイン量は+5~10%。例えばスミ網50%の指定が55%~60%に変化する。
ユウ 本機だとどうなちゃうんですか?
ケイ 本機印刷機は、紙をブラン胴と圧胴で「挟み込んで」インキを転写する。
だから、本機印刷機の方が平台校正機より印刷圧力は大きい。この圧力の差が一番の違で、ドットゲインの差を生むんだ。
ちなみにドットゲイン量は+10~17%。例えばスミ網50%の指定が60%~67%に変化する。
ユウ そうだったんだ。
ケイ 惠友印刷では、このドットゲインに対して製版時に版面リニアカーブを当てたり対処はしているんだけど、社外の平台校正機とのマッチングが出来ていないときは、微妙な色気を合わせるには限界がある。
他にもインクが異ったり、いろいろな原因から本機印刷機と平台校正機とは色が合わない。覚えといてね。
ユウ は~い。
もひとつ、聞くに聞けなかったんですけど、そもそもどうして「網点」にしなくちゃいけないんですか?
ケイ うわ~、知らんで今まで来たんか?
ユウ 絵とか写真なんか拡大しても網点とか無い♪~(´ε` )
ケイ オフセット印刷はインキの「厚み」も「濃さ」も一定なんだ。後はアミ点の「面積」で《色の濃淡》を出すしか無いだろ。
ユウ なるほど!!
ケイ 今更_| ̄|○ il||li ちなみに、さっきのドットゲイン。網点の周辺が大きくなるほど影響が出る訳だから50%周辺が一番大きくなる。
網点もドットゲインに影響を与えるんで網点のサイズが小さく、密集していればいるほど、ドットゲインは大きくなる。
FMスクリーンもそうだけど、高い線数になるほどドットゲインが大きくなる。外縁=フリンジが多くなるからね。
ユウ フリンジ(fringe)はファイナルシーズン まで観ましたよ( ´∀`)b
ケイ ちがう!海外ドラマの話じゃない!(#゜Д゜)
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