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キティは大人女子? 編

ユウ 今日はハロウィンです。今夜はDJハローキティを見に行きま~す。
ケイ なんで古代ケルト人の祭りを日本でやらなきゃならんのだー!
なんだけどハロウィンもマーケティングとしてみれば、元々は需要の無かったところに「新たな市場」を生み出しているって所が重要なポイント。
昔からの経過としては、原宿のキディランドとディズニーランドの貢献が大きいかな。
これなしには川崎パレードもなかったろうな。
ユウ 「元々は無かった」で言えば、クリスマスも、バレンタインデーもホワイトデーも~。
ケイ 土用の丑の日も同じく需要を形にした。平賀源内も忘れずに!
ユウ とつぜん「和風」になりましたね。
ケイ こういう流れで「キティ」を見ると、ものすごくマーケットに寄り添った存在になっている。
これが三代目デザイナーの狙い続けているものなんだ。
ユウ 初代は静止画のイラストです。黒の太い輪郭で、これはこれでデザインとしていいですよね。
初代の清水さんは武蔵美。三代目は女子美。
間の人は初代に顔だけは触っちゃいけないということで横向いても前向いても同じ顔を貼っていたらしいですから……かわいそう(>_<)
ケイ かっこいいけど、子供の目には冷たく映った。この輪郭を外す、頭身を変えるまでの、サイン会を開いての子供からの聞き取りとか女子美の通信に書いてる。
今はレディ・ガガが日本に来るたび大人買いだし、「仕事を選ばないキティ」でおじさん雑誌やマスコミに取り上げられる……。
ユウ 大人もキティなんですよね。
ケイ ああ「大人女子」だからね。
ユウ いつからの言葉なんですか?「女子」って?
ケイ 宝島社が1999年創刊した『Sweet』が「28歳一生 “女の子” 宣言!」でフリルやリボンのついたファッションが「大人可愛い」という言葉とともに解禁、いとも簡単に「常識」や年齢を飛び越えた。
ユウ 今や20代後半から30代前半中心の「女子」が40代へと広がってますよ(゚∀゚)
ケイ この辺りは、宝島社の通称・青文字雑誌『InRed』『GLOW』が影響している。
40代向けの『DRESS』なんかも牽引してきた。専業主婦向けの雑誌をみても、もはや生き方の問題。
ユウ 「女子」という言葉がない時代はどうだったんですか?
ケイ 大正期は、婦人雑誌で「主婦」が、また女学生雑誌によって「少女」が誕生した。
こうした「言葉」自体が時代を象徴したんだ。「男」以外語られなかった時代を切り開いてきた。
ユウ 「女子」は何を切り開いてきたんです?
ケイ 「幸せな結婚」が揺らいでいる時代を「ファッション誌」という切り口で切り開いてきたファッション誌で「女子」という言葉を最初に使ったのはマンガ家の安野モヨコさんらしい。
ユウ おお、「風立ちぬ」で声優やったエヴァの庵野秀明監督が旦那さんの!
ケイ なんかまどろっこしい言い方だな。モヨコ先生はインテリアオタクで贅沢三昧……。
ユウ 余計まどろっこしいんですけど(;^ω^)
ケイ モヨコ先生は1998年の『VoCE』で創刊号から「美人画報」というイラストがメインのエッセイを連載していた。
ここで「女子」「女子力」という言葉を頻繁に使っていたのがそもそも「女子」ブームの始まりだって言われている。
ユウ このあたりでは、「美しくなるためにさまざまな努力を行うこと」=「女子力」ってイメージ。
ケイ 「美人画報」を単行本化する頃には「女子」「女子力」は一般化した。
2001年の2冊目の『美人画報ハイパー』では「女子」「女子力」の文字が踊りまくっている。
ユウ 拡散してますね~(σ・∀・)σ
ケイ そして、『AERA』が2002年に「三十すぎても『女子』な私たち――学校時代の対等な感じで男社会に自然に立ちたい」という記事を載せるまでになった。
ユウ ついに、「朝日」ですかぁ~。
ケイ ここでの大きな変化は、ファッション誌を中心に広がりを見せた「女子」という言葉に、20代ではなく、アラサーという30代前後の女性が飛びついたということ。
ユウ モヨコ先生もそのくらいの年齢で連載してますよ。
ケイ 「女子」が男性に対して「対等な感じ」をもたらすのにたいして、「女子力」はどちらかと言えば「男性に向けての力」といった感じで、むしろ反対の意味合いで使われる傾向だった。
ユウ そうですか~?けっこう曖昧な感じありますけど。
ケイ この捻れた感じを打ち消して行ったのが、甲南女子大学のブランドキャンペーンで、ここでは「女子力」が、それこそ「強力」に謳いあげられて、まさに生きる「武器」みたいだった。
いわく、あなたの「女子力」を「生涯女子力」に。
ユウ 「女子力」は、2009年ついに「新語・流行語大賞」にノミネート。
ケイ 2010年には「笑笑」が「女子会プラン」を始めて、ここから「女子会」が流行語になるんだ。
この年には宝島社から「40代女子」のための新雑誌『GLOW』が創刊された。
「ツヤっと輝く40代女子力」「好きに生きてこそ、一生女子」と出てくる。
「40代女子」「大人女子」を社会的に認知させている。
ユウ 今はなんでも「女子」がくっついてますよねー。
ケイ 安野モヨコが出たら岡崎京子を言わんわけにはいかない。
ユウ いや、もう、じゅうぶん長いです。はい、おしまい!( ゚Д゚ノノ☆パンッ
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