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ショッピングの視点 編

ユウ 年末なのに選挙になっちゃいましたね。
ケイ 安倍さんは長期政権を目指して任期満了近くまで伸ばしたかった「ハズ」。
だから選挙は早くても来年にしかないと思わせておいて……な訳なんだけど。
雑誌が書いちゃったから~で、あれよあれよ……という展開を作った。
野党は「大義なき解散」だって批判する、自分の党の身内からも批判が出ている。
ユウ その、任期満了「近くまで」って何ですか?
ケイ 任期満了したのって、戦後70年間の間でたった一回、三木内閣であったきりだからね。
今回は消費税もあるけど辞任閣僚の次の件とか、このあと悪い材料が出る前にだなぁ……。
ユウ あ~、めんどくさい話になりそうですねぇ。
えー、「年末の選挙」は「年末商戦」に悪い影響がある!って言われてますよ~。
ケイ わかりやすい誘導だなぁ。それでもいいけどさ。「日経トレンディ」の「2014年ヒット商品ベスト30」によると1位:アナと雪の女王、2位:妖怪ウォッチ、3位:ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター、4位:ジェルボール洗剤、5位:Ban汗ブロックロールオン、6位:伊右衛門 特茶 7位:TSUM TSUM、8位:クロワッサンドーナツ、9位:格安スマホ、10位:あべのハルカス ……とかになっているな。
ユウ まあ、なるほどですね。妖怪メダルを求めて親子で……というのは知り合いにもいます。
ケイ 丁寧な事に2015年ヒット予測までしてくれている。1位:グルメ“健効”系フーズ、2位:セルフィースマホ、3位:北陸トライアングル……だそうだ。
ユウ ゲームなんてのは入ってこないんですか?
ケイ ハードかい?ソフトかい? ハード、携帯機は任天堂だろうな。さっきの「妖怪ウォッチ」はニンテンドー3DS用タイトルだし、こいつは開発当初から、コミックやアニメなどの複数メディア展開を見込んだ「クロスメディアプロジェクト」として進められたんだ。流行らせるべくして、流行った。
ユウ クロスメディア……電通っぽいですね。マーケティングの勝利ですか?
ケイ 後から見ればね。何処だって狙って始めているけど、みんながみんな当たる訳じゃない。
ユウ 流行って、どうやったら分かるんですか?
ケイ その時代の「視点」だろうね。
例えば若者のクルマ離れが言われる中で、これまでにないピンクのクルマがたくさん出てきた。最初ビックリしたのはクルマといえば性能だという論理的というか「男視点」じゃなく性能が同じでも色がピンクという「感性」で売れた。
古い視点でいうと機能は同じで副次的要素でしかない『色』が、売れ行きを左右したという驚き。
「いいクルマ」というより「自分にあったクルマ」。
ユウ これも、ピンクなら売れると考えたら、その事自体がステレオタイプですよね。
クルマで言えば男女共に白黒が人気で、ピンクがこれより上には来ないようです。
ただ男性と違ってスタイリングやデザイン・色といった「ルックス」を左右する要素が次に来るそうです。
ケイ ピンクの発想が、古い常識に対する起爆剤になって視点が動かされた。
今や女性視点というばかりか『いつかはクラウン』と言われた高級車のクラウンまでピンク。
ついでにピンクのロールスロイスもある。
ユウ 一般的には、エコでかわいい&おしゃれなピンクの車だね。
いかにも女性ぽいのはどうも……という人もいる裏かわいい。
上品・洗練・かっこいい派も、スポーティ・アクティブ・ネオヤンキー派もいますね~。
ケイ 逆に言えばこれまで、生活や感性にあったクルマが少なかった。本当の必要・需要を満たしていない。
ユウ 自分が欲しかったのは、これだ!っていう、「私ワールド」にピッタリだ!っていうのが物差しです。
ケイ 社会現象全般で、日本はアメリカの後を追いかけているとよく言われるけど、アメリカの購買決定権の80%は女性だという。
男は自分のサイフ、女は家族のサイフという層もあるし、日本もここに向かっている。
ユウ そこで、女性の視点のマーケティングが求められるようになってきたとか?
ケイ そう簡単じゃない。「女性の視点」というのは「女性向け」商品を作るということじゃない。
環境としては、共働きの増加、晩婚化、雇用者数の女性比率、収入総額の分布・シェア……とかとかがあって、結論的には女性が経済を下支えしてきたという前提がある。
ユウ そこで、女性消費がヒットを生む!(/・ω・)/
ケイ 前に話した「宝島」のキャッチコピーで「女性だけ、新しい種(しゅ)へ。」というやつだ。
「この国では、理屈抜きに前へ歩く女性たちが、男性でも女性でもない新しい種(しゅ)となって、これからますます世の中を闊歩し、人生を謳歌していく、そういう女性たちの進化こそがエネルギーになっていく。」と広告を打っていた。
ユウ ニュータイプだ!Σ(゚Д゚)
ケイ もう一つは東日本大震災以降の意識変化だろうね。
「形あるものはいつか壊れる」という気持ちと家族意識、自己防衛意識、互助意識が高まって価値観が変わってきた。
こんなあたりと女性視点が関係してきた、絡んできた。男の論理はどうしても自分が自分が――となりがち、これに対して皆んなとか、周りの共感・共鳴をいっしょに考える視点が必要なんだ。
AISCEAS(アイシーズ)の法則ネット時代の共有を織り込んだ消費者行動プロセス…。
ユウ でも、今時は「おひとりさま」ですよ。
ケイ 上野千鶴子さんの「おひとりさま」は、上の世代で自立して一人で生きていくことを意味してたけど今の若い女性の「おひとりさま化」は自分の好きなことはもっぱら一人で行うとか、一人でいることを好む傾向さえあるとかで、自分の内面を重視した結果の「おひとりさま」みたいだよ。
ユウ 「自分ワールド」ですか。
ケイ でも、このあたりの感性にヒットしないから、売れるものが分からなくなる。
ユウ 年末商戦頑張りま~すε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
ケイ なんか、根拠なく逃げてるな……。
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