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『r>g』 編

ケイ あー、なんか景気のいい話はないのかー?
ユウ そうですねぇ……アメリカで40万部売れた本の日本語版が上陸してます。
ケイ あー東洋経済が夏に巻頭特集してたなあ~、トマ・ピケティの『21世紀の資本論』かぁ。
ユウ ちがいます『21世紀の資本』です。
ケイ 同じだよ、『論』なんて「論ずる」ってことだけど言い換えるんなら「――について」でいい。
ただ、本家の理屈とは全く関係がない。
売るために、やさしい印象にしたいんで「論」つけなかっただけ。
ちなみに『的』は「の」で大体は事足りる。
ユウ そういう「字」が書いてあると「難解」に見えます。
ケイ 「――序説」とかも前置きみたいな意味だけど、実際は総論というか言いたいことのエッセンス、サマリーになっていることが多い。
ユウ 要約ですか、この本も700ページ越えですからね、必要ですね。
ケイ サマリーも売れてる。
でもこの本のほとんどが統計資料で理屈がなってない。
ユウ ザックリ何が書いてあるんですか?
ケイ 帯にも書いてあるけど『 r>g 』これだけ。
 r は資本収益率、g は経済成長率。

ユウ 頭の上に「星」が見えま~す(^o^)丿
ケイ 分かんないって言えよ……。
20カ国以上の200年間の統計を「数量経済史」という最新の統計手法で分析した結果、資本投資時の収益率の方が、労働によって得られる賃金の上昇率よりも上回る。
ユウ さらに頭の上の「星」が回っていま~す\(^o^)/
ケイ えー……資本主義の下では「投資できる人ほど裕福になりやすい」つまりお金持ちは更にお金持ちに、貧乏人はもっと貧乏になるっていう事。
ユウ あれ! そんな当たり前な内容なんですか? 格差は拡大する……でしょ。
どっかに、世界の富の半分を1%の人が握っているとかありました。
ケイ アメリカンドリームの国の人にとっては、チャンスは誰にでもあって貧乏なのは自分のせいだから、頑張れば克服できるはず、経済格差は自己責任と思ってたのかもしれない。
ところが、そうじゃない。
格差は資本主義システムが拡げていた、と書いてある「本」な訳だ。
ユウ それが「証明できた」のが驚きだったんだ!
ケイ/td>

しかも問題を提起しているだけじゃなくて、政府による税の再配分が最大の方策だと解決策まで提示されている。
ウォール街でデモがあったように経済格差に悩んでいるアメリカ人に受けるのも当たり前だろう。
ユウ 「富裕税」ですか。貧乏な人には受けますね。
ケイ いわく「資本主義には格差が内在している」「放っておいたら、格差は広がるばかりだ」「だから、資本家向けに資本の累進課税をかけるべし」。
ユウ こういう代弁をしてくれるんだから、味方ですよね。
ケイ 確かに民主主義が資本主義の上位たるべきとか、志は評価できるけど現実的政策面を含めて、いろいろな問題がある、というか実現しない。
アベノミクスがなぜ失敗しているのかの根拠にもなる内容で……。
ユウ えー(;´Д`) 今日はここまで、良い話で終わりましょうよ。
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