新着情報

平等幻想 編

ユウ このあいだのピケティの本は大手書店じゃ平台に関連書籍もごっそり置いてあって売れてるらしいですよ。
ケイ アメリカ人は金持ちの子が金持ちになるっていう、所得の相関関係が一番高い国だったことに驚いたね。
不平等で格差が拡大しているんだって。
それで、世界で最も流動性の高い自由の国だ、という幻想が崩れたのが「本」が売れた背景なんだよねぇ……。
ユウ 日本も同じですか?(´・ω・`)
ケイ アメリカほどじゃないけどヨーロッパ並みには格差社会になっているね。
資本収益率(ほぼ4~5%)が、所得成長率(ほぼ1~2%)よりも高いことを、各国の歴史データで示したんだ。
これが高所得者と高資産保有者がますます富む仕組みだ、と書いた。
資本主義の平等化幻想を崩したんだ。
ユウ 俺が無能だから貧乏だったんじゃない、と読むこともできますよね。
ケイ あと、アベノミクスの全否定の本でもある。
ユウ 上から景気が良くなって、だんだん下々も景気良くなる?
ケイ 上位企業の内部留保で回ってくることはない。
K社の輪転機で諭吉をバンバン刷って通過供給増→円安→輸出価格低下→輸出増→貿易黒字→景気回復。
のハズが貿易赤字は増えちゃっている。
どうしてかっていうと、日本はもう「貿易立国」じゃないし、交易条件の悪い日本に、生産拠点が戻ってくるはずもない。
消費税で社会保障改革というのもあり得ない、こんな事をしている間にグローバルな世界経済から取り残されていく。
ユウ 安倍さんは置いといて、累進課税っていうのは貧乏人には嬉しいじゃないですか?
ケイ ピケティの本は「方法論」も間違っているけど、この「資本」が「資産」と同じくくりになっているのが問題なんだよ。

ユウ どうしてですか?
ケイ 金融資産だけじゃなくて、不動産なんかの固定資産、工場の機械なんかの生産財にも課税されざるを得ない理屈になる。
法人の資産にも累進課税を掛けなきゃ、抜け道を作るからね。
ユウ それマズイんですか?
ケイ 赤字っていうか、利益は上がっていないけど、工場には高価な機械や道具がたくさんある町工場、中小零細企業にも累進課税が掛かっちまうんだよ。
ユウ えー!そんなの印刷屋はみんな引っ掛かっちゃうじゃないですか。
ケイ 抜け道って言えば、この本で対外純資産が1割近くもマイナスになって計算が合わなくなるんだ。
それは大富豪が税金逃れのタックス・ヘイブンに資産を逃しているんだとピケティは考えちゃう。
そこで「所得と資本へのグローバルな塁審課税」というわけだ。
ユウ 資本主義は、競争社会なんでそんなもん実現するわけがない(`ε´)
ケイ/td>

正解。第一、投資に回さなければ何の利益も生まない。
投資家がそんなことする訳ないだろう。
ユウ じゃ、どこに消えたんですか?
ケイ 金融投資をしている人の「レバレッジ」だよ。
金融投資をしている人の資金は資産じゃなくて負債だからね。
ユウ 負債っていうのはマイナスの資産だとか……。
ケイ 1億の元手で10倍のレバレッジを掛けられる金融商品があったら10億として現れるし、儲かれば儲けは10倍、損すれば損失も10倍。
ユウ 追証(おいしょう)の恐怖もありますけどね。
ケイ ピケティや大絶賛しているポール・クルーグマンらが累進課税で狙い撃ちしたいのは金融資本なんだけど、ここに課税出来ない仕組みにしかならない。
ユウ 元手っていうか自己資本に課税すればいいんじゃないんですか?
ケイ 1億の自己資本を担保にレバレッジで10億の金融投資をしていると9億は事実上借金と同じだろう、差し引き8億の負債を負っている人に1億分の課税することになる。
ここに課税できるだろうか?
ユウ やっちゃえ~!ヽ(=´▽`=)ノ
ケイ 世の中は民主主義で回ってはいない。
ユウ そこで国家とか出てくるわけですか……。
ケイ こっか、ここかな?
ユウ ……先輩まだ「風邪」治ってないみたいですね(・∀・)
トップへ